ロシア訛り、イタリア系アメリカ訛り、イギリス訛り

『ヌレエフ 20世紀バレエの神髄 光と影』P.234:
撮影が再開されイギリス英語に囲まれると、また元の状態に戻ってしまったのです!
Telperion訳:
撮影が再開した途端、彼はイギリス訛りに囲まれ、そのとき自分でも気づかずにその訛りを再現したのです!
原本『Noureev』:
dès que les prises de vues recommençaient, il était environné d'accents anglais qu'il reproduisait alors sans s'en rendre compte !

映画「ヴァレンティノ」のため、イタリアからアメリカへの移民らしい訛りをヌレエフに指導した女優Marcella Markhamの述懐。

"accents anglais"(イギリスの訛り)を修飾する関係詞"il reproduisait alors sans s'en rendre compte"の意味は「彼が気づかずに当時再現した」。つまり、イギリス訛りに囲まれたヌレエフが、自分もイギリス訛りを話すようになってしまった。

ヌレエフ自身の英語がロシア訛りであることは、引用部分の少し前(訳本P.233)に書かれているし、訳本P.130やP.174やP.211にもある。ロシア訛りのヌレエフがイギリス訛りになることを「元の状態に戻った」とは呼べない。

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