livre(本)とlibre(自由な)

『ヌレエフ 20世紀バレエの神髄 光と影』P.22:
自由はほんの僅かしかなかったが、ファリダは子どもたちに時どきジュールベルヌ(原文ママ)の物語を聞かせてくれた。
Telperion訳:
本はごく少なかったが、ファリダは時折子どもたちにジュール・ヴェルヌの物語を読み聞かせた。
原本『Noureev』:
Les livres sont rares, et pourtant Farida lit parfois à ses enfants des récits de Jules Verne.

ヌレエフの幼少時代、母ファリダとの思い出。

livreの最も多い意味は「本」。「自由な」という意味の形容詞libreは存在するが、この文脈でlivreをlibreの誤植と疑うべき要素はない。

仮にlivresがlibresの誤植だったと仮定してみる。「自由」とは抽象的な概念なので不可算であり、複数形libresが存在するとは思えない。単数形と複数形が区別されるlibreは、「自由な人」といった意味になると思われる。前半は「自由な人々がほとんどいない」となるが、これは後半の読み聞かせと関係しそうにない。

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