魅せられたのはヌレエフでなくフォンテーン

『ヌレエフ 20世紀バレエの神髄 光と影』P.144:
手足を使うよりむしろ心を込めることを大切に踊っていたマーゴットには、彼女に魅せられたヌレエフが限りなく大胆に踊るのは、純粋にほとばしる恋心のために思えた。
Telperion訳:
脚で踊るのと同じくらい心で踊るマーゴにとって、彼が彼女に及ぼす魅惑、その疲れを知らぬバイタリティは、ほとんど恋の錬金術の領域にあった。
原本『Noureev』:
Pour Margot, qui danse autant avec son cœur qu'avec ses jambes, la fascination qu'il exerce sur elle et son inlassable dynamisme relèvent presque de l'alchimie amoureuse.

「彼が彼女に及ぼす魅惑」は"la fascination qu'il exerce sur elle"の直訳で、"relever de ~"は「~の領域に属する、の支配下にある」。この文は、フォンテーンがヌレエフに魅せられる気持ちについて書いている。

"autant A que B"は「Bと同じくらいのA」。引用文でAに当たるのは"avec son cœur"(心を用いて)、Bに当たるのは"avec ses jambes"(脚を用いて)。

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