個人の例でなく一般論としての入口使用

『バッキンガム』P.41:
ジョージ六世の侍従ピーター・タウンゼントはその地位と使用できる身分の規定によって〈バックハウス〉のいくつもの出入口の使用を認められていた。
Meyer-Stabley原本:
Peter Townsend, l'écuyer de George VI, admit que l'accès aux diverses entrées de « Buck House » était déterminé par le rang et le statut de l'usager :
Telperion訳:
ジョージ6世の侍従ピーター・タウンゼントは、「バック・ハウス」の各種入口に行くのは、利用者の地位と身分によって決められていると認めた。

「認めた」と「認められた」の違い

主文の述語admitは動詞admettre(認める)の直説法単純過去形であり、能動態の「認めた」。「認められた」の場合は受動態なので、admitでなく"fut admis"になる。

"admettre que ~(文)"は「~だと認める」。この場合の「認める」とは、「許可する」ではなく「正しいと判断する」「受け入れる」。

タウンゼントが認めたこと

"admit que"の後のl'accèsから文末までは、タウンゼントが認めたことを述べる文。この文は受動態。

l'accès aux diverses entrées de « Buck House »
文の主語。意味は「『バック・ハウス』への各種の入口へのアクセス」。BuckはBuckinghamを短くした形なので、"Buck House"はバッキンガム宮殿のくだけた言い方らしいと想像できる。
était déterminé
文の述語。意味は「決められていた」。時制が直説法半過去なのは、タウンゼントが認めたときと同じ時点についての説明だから。つまりタウンゼントにとっては、「決められている」という現在のこと。
par le rang et le statut de l'usager
意味は「利用者の地位と身分によって」。parは英語のbyと同様、受動態の動作主を示す。usager(使用者)はあくまで人物を指す言葉。

「各種入口へのアクセスが利用者の地位と身分によって決められる」とは、利用者がどの入口を使えるかは地位と身分に応じて異なるという意味。

関連記事

コメント

非公開コメント