強大なのは省でなく大臣

『ヌレエフ 20世紀バレエの神髄 光と影』P.77:
強大な権力を持つ文化省同様、マスメディアで力を発揮していたのはエカテリーナ・フルツエヴァだった。
Telperion訳:
全能の文化大臣であると同様、エカテリーナ・フルツェワはメディアに露出していた。
原本『Noureev』:
Tout comme la toute-puissante ministre de la Culture, la médiatique Ekaterina Fourtseva.

ヌレエフがキーロフ・バレエの欧米ツアーに加わった当時のソ連当局について。

ministreは「大臣」であり、省のフランス語はministère。

フルツェワは1961年当時の文化大臣。原文は、フルツェワが持っていた文化大臣としての政治的権力をメディア面での力と並べて書き、ヌレエフがキーロフ・バレエの欧米ツアーに参加するのを後押ししたフルツェワの力の大きさを述べている。

新倉真由美の訳文では、フルツェワと文化省が別々の立場から力を発揮したような書き方。しかしフルツェワはこの後書かれるとおり「人形ではなく」、実際に文化省を統率していた。しかもフルツェワのメディア受けが良いなら、文化省の顔だったろうから、文化省とフルツェワは一体だったと見なして良いと思う。

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