伝記『ヌレエフ』の翻訳の検討

『ヌレエフ 20世紀バレエの神髄 光と影』(Bertrand Meyer-Stabley著、新倉真由美訳、文園社)と『ヌレエフとの密なる時』(ローラン・プティ著、新倉真由美訳、新風舎)の誤訳と改変。『バッキンガム宮殿の日常生活』(Bertrand Meyer-Stabley著、新倉真由美訳、文園社)の一部も対象

ド・ジョルダニーは家名でなく国

『ヌレエフ』P.200:
フィルヤル・ド・ジョルダニー妃
Meyer-Stabley原本:
la princesse Firyal de Jordanie
Telperion訳:
ヨルダンのフィリアル妃

ヌレエフのセレブ友達の1人。

Jordanieは国の名で、フィリアル妃はそこの王族。でもヨルダンのフランス語を知らないと、「ド・ジョルダニー」が姓のように見える。日本語でヨルダンとして定着している国をわざわざフランス語で呼ぶのは、かえって混乱を招くと思う。フィリアル妃は英語ではPrincess Firyal of Jordanと呼ばれており、「ド・ジョルダニー」という発音をフランス以外の国で尊重する意味がない例と言える。

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Author:Telperion
バレエへの関心が芽生えたのは2011年1月。その翌月に読んだ『ヌレエフ 20世紀バレエの神髄 光と影』は、そんな新参の私から見ても、間違いや意味不明な記述が多すぎました。その原因のほとんどが翻訳のひどさだと気づいたことからブログ開設を思い立ち、今は同じ訳者による邦訳本3冊を取り上げています。詳しくはこのブログでしたいこと 第3版をご覧ください。
フランス語の学習を始めたのは『ヌレエフ』に出会う少し前。まだまだ知識は浅く、至らぬところもあるでしょう。お気づきのことはぜひ知らせてください。リンクはご自由に。

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