技巧があるダンサーを賢者と称えるのはまれ

『ヌレエフ 20世紀バレエの神髄 光と影』P.84:
まるで花火のように完璧な跳躍と回転をこなす賢者。
Telperion訳:
花火、跳躍や旋回の巧みな申し分なさ。
原本『Noureev』:
Feu d'artifice, savantes perfections des élévations ou des girations.

パリでデビューしたヌレエフが受けた熱烈な賞賛の一つで、筆者はFrançois Guillot de Rode。

savantの意味は大きく分けると2つ。

  • 形容詞「博学な、学問の、巧みな」
  • 名詞「学者」

この場合はsavantesとなっていることから、形容詞だと分かる。語尾にesが付いているのは、複数形の女性名詞であるperfections(完璧さ)を修飾しているから。もしsavantがヌレエフを指す名詞なら、単数形になるのだからsavantのはず。

形容詞savantの意味のうち、「完璧さ」を修飾する言葉として意味をなすのは「巧みな」しかないだろう。

文法解釈を度外視しても、ダンサーの技巧を「賢者」という言葉でほめるのはなかなか見かけない表現。強い違和感を覚えるほどではないが。

主な更新

2014/2/3
文法説明の簡略化
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