新入生がキーロフに出演?

『ヌレエフ』P.47:
キーロフの“タラスブルバ”の舞台に出演したのだ。
Meyer-Stabley原本:
aller assister au Kirov au ballet Tarass Boulba,
Telperion訳:
キーロフにバレエ「タラス・ブルバ」を見に行ったのだ。

ワガノワに入学して間もないヌレエフがやった規則違反。

"assister à ~"は「~に出席する、~を見物する」で、自分は参加しないで外から眺めている状態を指す。

新倉真由美の文の不自然な点

  1. ワガノワの生徒の夜間外出が禁じられているのは、卒業生が多いキーロフ・バレエではよく知られているだろう。なのに一介の新入生がキーロフから出演を許可されるのは、ありえないと思う。
  2. しかもヌレエフは同年代の生徒たちよりはるかに出遅れており、このときまだ恩師プーシキンに出会ってすらいない。たとえコールドとしてでも、キーロフの舞台に立てるレベルではなかっただろう。
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