de plus belleの意味はplus belle(より美しい)と無関係

『ヌレエフ 20世紀バレエの神髄 光と影』P.141:
拍手喝采が彼女をより一層美しくしていました。
Telperion訳:
ひときわ高まった喝采がまた始まりました。
原本『Noureev』:
Les acclamations reprirent de plus belle.

1962年2月21日、フォンテーンとヌレエフが「ジゼル」で初共演を果たした後、いつまでも続くカーテンコールの情景。

「より一層美しく」でなく「いっそう激しく」

"de plus belle"は「いっそう激しく、前よりひどく」というイディオム。仏和辞書でbeauを引くと載っている。新倉真由美による「彼女をより一層美しくして」は、次のことからの類推ではないかと思う。

  • 形容詞beauの最もメジャーな意味は「美しい」。
  • belleはbeauの女性形。
  • plusが形容詞の前に付くと、形容詞の比較級「もっと~」になる。

「していました」でなく「再び始まりました」

述語で使われている動詞reprendreは目的語がないので、ここでは自動詞として使われている。自動詞としてのreprendreの意味はそう多くなく、そのなかでは「再開する」が最も文脈に合う。

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