トリエステは人名でなく地名

『ヌレエフ』P.169:
パートナーのトリエステはパドドゥーがぎくしゃくしたといって平手打ちをされ、
Telperion訳:
トリエステでパ・ド・ドゥーのときぶつかったパートナーに平手打ちをしたとか、
原本『Noureev』:
Qu'il gifle à Trieste sa partenaire qui l'a heurté dans un pas de deux

ヌレエフが周囲としょっちゅうトラブルを起こしたという一例。

動詞gifler(平手打ちをする)は他動詞なので、目的語の前に前置詞は来ない。だからここでの目的語、つまりヌレエフに平手打ちされた対象は、前に前置詞がない"sa pertenaire"(彼のパートナー)だけであり、前置詞が付いた"à Trieste"ではないと分かる。

それ以前に、トリエステはイタリアの都市の名で、国語辞典『デジタル大辞泉』に載る程度にはメジャー。それに場所を指す意味でよく使われる前置詞àが付いているのだから、"à Trieste"が「トリエステで」という意味で、直後の"sa partenaire"とは別な語句だと理解するのは易しい。

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