議会が開会式で王権に蹴散らされる新倉本

『バッキンガム宮殿の日常生活』P.127:チャールズ一世時代から続く不思議なしきたりで、執行官が五十mほど廊下を通りドアをぱたんと閉める。王だけが兵士を伴い議場に入ることができ、五人の議員は入場を遮られ拒絶される。 Telperion訳:驚くべき儀式により、執行官(黒い棒と呼ばれる)が50メートルの廊下を通り抜け、鼻先で扉をばたんと閉められる。この伝統はチャールズ一世までさかのぼる。5人の議員を逮捕するために、兵とと...
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王冠の真珠をネックレスに使い回し?

『バッキンガム宮殿の日常生活』P.193:戴冠式の後には祝宴が催された。エリザベスは王冠についていた真珠をプラチナの芯から外し、ネックレスとして使えるようにした、という話を聞いて微笑んだ。 Telperion訳:次に行われた歓待の場でのみ、廷臣たちがティアラを取り出した。イギリス最高の名門の数々が、ティアラを組み立てさせるとき、真珠をプラチナの台座から取り外して上流階級の日常生活でネックレスにして身につけられるよ...
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アリソン・ワットが描いた皇太后は原著者の説明と違う

現実に即した訳文かどうかの確認に向けて 記事「皇太后論の自由すぎる創作」ですでに、新倉真由美の訳が正しくないという説明は済んでいます。しかしそれだけでは物足りない。私が提案した訳をもう一度載せます。 アリソン・ワットは大胆にも、君主国で最も人気のある人物の一人を、王家の属性でなく、きらめく宝石と果樹園に似た帽子で表現していたのだ! 構文解析は問題ないし、単語の辞書的意味も踏まえています。でもそれだ...
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イギリス皇太子とチェスター伯は同一人物

『バッキンガム宮殿の日常生活』P.147:皇太子はある日飛行機に乗るとき〈チャーリー・チェスター〉という偽名を使った。それは実在のチェスター伯爵の名前で、彼は完璧にその振りをした。 Telperion訳:皇太子はある日、飛行機に乗るために「チャーリー・チェスター」という変名に頼った。非の打ちどころなく自分の名だと要求できる名前だ。なぜなら彼はチェスター伯でもあるのだから。 原本『Buckingham Palace au temps d'Elisa...
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皇太后論の自由すぎる創作

『バッキンガム宮殿の日常生活』P.239:アリソン・ワットが皇太后を、王族の肩書がなくても、きらめく宝石と果樹園のような帽子があれば、君主国で最も人気のある人物の一人だと言ってのけたのだ! Telperion訳:アリソン・ワットは大胆にも、君主国で最も人気のある人物の一人を、王家の属性でなく、きらめく宝石と果樹園に似た帽子で表現していたのだ! 原本『Buckingham Palace au temps d'Elisabeth II』:Alison Watt avait os...
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良好な親子関係に貢献したチャールズ皇太子

『バッキンガム宮殿の日常生活』P.297:それはチャールズに起きた一つの奇跡である。 Telperion訳:そしてこの奇跡の一因はチャールズだとされている。 原本『Buckingham Palace au temps d'Elisabeth II』:Et l'on attribue une part de ce prodige à Charles. 家庭のもめ事が多かった時期があるにもかかわらず、原書出版の2002年、チャールズと息子たちが普通に親子関係を築いていることについて。 奇跡の一部はチャールズが...
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絵画のリアリズムが容姿叩きに成り下がる

『バッキンガム宮殿の日常生活』P.239:真に根本的な問題は、王制の神秘的な面を保ちあらゆる状況で理想化するべきか、逆に、真実に目を向け、ロイヤルファミリーのメンバーを〈一般の人々〉として見なすべきかということである。最近では時々辛辣な表現で侮辱され、ごま塩頭とか、重責のためのしかめっ面と言われることもある。 Telperion訳:根底にある真の問題は次のことである。どのような場合も理想化し、王制の神聖な面を維持...
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レバノンでなくイランの人質事件

国が違う別の人質事件 『バッキンガム宮殿での日常生活』P.80に出てくる、サッチャーが首相当時関わったとされる「レバノン人質事件」。原書では"l'affaire des otages du Liban"。新倉真由美ならずとも「レバノン人質事件」に似た訳語を当てるでしょう。 しかしレバノン人質事件とは何かをgoogle検索で調べたところ、どうもそれらしき事件がヒットしません。かわりに浮上したのがこれでした。 Iranian Embassy siege(英語wikip...
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