グレン・テトリー振付「~ピエロ」

ええと、『ヌレエフ』や『密なる時』とは何の関係もないし、私に糾弾の意志はないのですが、それでも口に出さないと落ち着かないもので。 今ごろになって、『バレリーナへの道』No.95のヌレエフ特集第2弾の話です。その中にある多くの談話のなかでも、佐々木三重子のはとりわけ面白いひとつでした。そこでヌレエフのドキュメンタリー「芸術と孤高のダンサー ルドルフ・ヌレエフ」について説明した中で、こんな一文が。 さらに、...
全部読む

新倉本『ヌレエフ』の不自然さ - このブログより

新倉真由美による訳本『ヌレエフ』のあちこちにある矛盾や意味不明さのうち、少ない行数で説明できるあからさまなものは、ブログ開設前に「三日月クラシック」のコメントとして投稿しました。それらについては2回に分けて書きました(前編、後編)。一方、このブログで扱っているその種の個所は、だいたいが次のどちらかに当たります。 前後を含めて通し読みするとあからさまに変だが、誤訳そのものだけを取り出すとそれほど変に...
全部読む

ナンパ相手を襲おうとしているかのような印象操作

『ヌレエフ』P.204:でもずたずたに引き裂こうとしている獲物に微笑みかける彼には、野獣のような魅力がありました」 Telperion訳:引き裂く前の獲物に微笑みかける野獣の魅力を彼から感じました」 原本『Noureev』:Je lui trouvais le charme du fauve qui sourit à sa poie avant de la déchiqueter. » イラ・フルステンベルクが語るところの、海岸で土地探しにいそしむヌレエフ。この土地探しを新倉真由美が愛人探しにしたこ...
全部読む

ジジが話しかけた相手はプティ

『密なる時』P.21:やがて妻が現れ、「私が全部アレンジします」と代わりに言ってくれ、それを聞いて私は眠りについた。 プティ原本:Ma femme est arrivée et a pris le relais, « j'arrange tout » me dit-elle, et je me suis endormi. Telperion訳:妻が来て交代し、私に「みんな手配するから」と言い、私は眠りに落ちた。 フォンテーンがプティに新作を依頼し、まだ病床にいるプティが即答できなかったときのこと。 妻ジジ...
全部読む

忍耐と献身はドゥース・フランソワだけの説明

『ヌレエフ』P.248:ロンドンのモード・ゴスリング、ニューヨークのモニク・ヴァン・ヴーレン、トロントのリンダ・メイバーダク、サンフランシスコのジャネット・エスリッジ、そしてパリのドゥース・フランソワ。彼女たちはひたすら天使のように耐え献身的に尽くした。 Telperion訳:ロンドンのモード・ゴスリング、ニューヨークのモニク・ヴァン・ヴーレン、トロントのリンダ・メイバーダク、サンフランシスコのジャネット・エスリ...
全部読む

ヌレエフの調子を整えるのは古典バレエ

『ヌレエフ』P.221:彼はクラシックの役とモダンバレエを巧みにミックスする術を心得ていた。「医者に行くようなものです」彼は意味ありげに皮肉って言った。 Telperion訳:彼は明白な戦略的な感覚を用い、古典の役(当人は「医者に行くのと同じです」と皮肉る)とモダン・バレエを調合することができた。 原本『Noureev』:Il sait doser les rôles classiques – « C'est comme aller chez le médecin », ironisera-t-il &ndas...
全部読む