マッチョ好き説よりセレブ好き説を支持する原著者

『ヌレエフ』P.178:相手を物色するときに美学的な基準はなく、筋骨隆々の恋人たちを好んでいた。著名人に惹かれた一面を指摘する人もいる。彼の“征服した人びと”のリストにはキラ星のごとく輝かしい名前が連ねられている。 Telperion訳:「美しさは彼が性的な生活で求めた要素ではありませんでした。際立った美的基準はなく、筋肉質でたくましい恋人が好きでした」と友人の一人は語る。 それに反して、彼の恋人選びにおける有名人...
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用途が不明確な手紙に署名?

『密なる時』P.78:あれからほぼ20年を経た今、私はどうしてあるひとりの著名な振付家にかかわり、あのように愚かなことをする話に乗せられてしまったのかと自問自答することがある (注9)。彼が私に差し出した1通の手紙はすっかり書き終えられており、すでに最終的なチェック済みであった。あとは新聞の最終版用に印刷を待つだけという段階で、欠けていたのは私の署名だけだった。私がサインさえすればその振付家と連名になり、す...
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内部糾弾者に対する原著者の視線は冷たい

『ヌレエフ』P.279:マスコミは話をいちいち増長したが、ヌレエフにはメディア的に名誉を回復して応戦する時間も意欲もなかった。彼は言い放った。「私はパリでは愛されていないのです」 Telperion訳:もちろん、マスコミはこのような背信行為のすべてを反響させる役目を果たしたが、ヌレエフにはメディア面で再興して応酬する時間も意欲もなかった。彼はかろうじて漏らした。「私はパリでは好かれていないのです」 原本『Noureev...
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自重を強いられたヌレエフ

『ヌレエフ』P.278:ルドルフはこの頃から体の衰弱を意識し始め、もはや喧嘩に費やす時間はなかった。彼はよく「フランス人達はチャーミングでベラベラ意味なくしゃべりまくっている」と皮肉っていた。 一方彼のガルニエ宮の改革はオペラ座の怒りを買ってしまった。 Telperion訳:ルドルフは特にこの後、自分の弱さを意識して、もう誰とも喧嘩で失うべき時間はなかった。近しい人との間では、彼はいつもこう言って皮肉っていた。「...
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冗談を浴びせて破滅させた?

『密なる時』P.8:彼は懸命に生き、強烈な皮肉交じりの冗談を浴びせかけては相手を動揺させ、破滅に追い込むことさえあった。芸術と生きることにあらん限りの愛を注ぎ、その生涯を通じ死に至るまで、並外れた力でありとあらゆるものをむさぼり食い尽くしていった。そして、その過剰さのあまりに命を落としたのだった。 プティ原本:un homme brûlant la vie avec le travail, l'humour ravageur qui déstabilisait son interlocuteu...
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étoileは女性とは限らない

『ヌレエフ』P.43:巨匠の周りには権威ある輝かしいダンサーが名を連ねていた。プリマバレリーナには、ソコロヴァ、ニキティナ、トレフィローヴァ、クシェシンスカ、プレオブラジェンスカ、ゲルトなどがいた。 Telperion訳:主の周りには舞踏史上最もそうそうたる一団の1つ、本質的にロシアの一団が作られた。そのスターたちの名を挙げると、ソコロワ、ニキティナ、トレフィロワ、クシェシンスカヤ、プレオブラジェンスカヤ、ゲルト...
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友人たちはヌレエフを亡き後も忘れない

『密なる時』P.99:今もなお、ヌレエフを失ってしまったやもめたちがパリの通りを走り抜け交差し、出会いまた忘れ去っていく。 プティ原本:Aujourd'hui les veuves Noureev courent les rues de Paris, se croisent, se rencontrent et s'oublient. Telperion訳:今日、ヌレエフのやもめたちはパリの通りを走り、すれ違い、出会い、自分を忘れる。 ヌレエフ亡き後の喪失感を抱えた人々の描写の冒頭。この後でプティは具体的な...
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ロイヤル・バレエのスターはそしられていない

『ヌレエフ』P.245:ヌレエフは世界で最も美しいバレエ団の芸術監督という特権的な肩書にアプローチしようとした。そのバレエ団のプリマバレリーナはもはや輝きを放っていなかったが。しかし彼は落とされた。 Telperion訳:ついにヌレエフは世界で最も美しいバレエ団の芸術監督という至高の称号を手にすることを考えた。彼の幸運の星はもう同じくらい強く輝きはしなかった。彼は落とされた。 原本『Noureev』:Noureev pense enfin ...
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ヌレエフをしのぶ人々

『密なる時』P.99-100には、ヌレエフをしのぶ人々として数々のファーストネームが挙げられます。そのうち、以下の人たちは同書の他の場所でも書かれるので、ヌレエフとつながりがあるのは分かります。 ドウース(・フランソワ) ローラン(・プティ) ジジ(・ジャンメール) イゴール(・アイスナー) マリー=エレーヌ(・ド・ロスチャイルド) ジェーン(・ハーマン) このうちドゥース・フランソワ、イゴール・アイスナー、マリー=...
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舞台のヌレエフの特徴である風格

『ヌレエフ』P.221:彼のキープ力は誇るべきもので、格調高くダイナミックなマイムや動き、優雅なポールドブラやゆったりした動きなどがヌレエフの特徴だった。 Telperion訳:物腰の物憂げな誇らしさ、皇帝のような身振りと軌跡の豊かさ、そしてポール・ド・ブラと遅い動作の優雅さがヌレエフの特徴である。 原本『Noureev』:L'indolente fierté de son maintien, l'ampleur impériale des gestes et des parcours, la grâce des p...
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