関係悪化の原因として語られるのはブルーンの感情のみ

『ヌレエフ』P.151:ルドルフはすっかり有名人になってしまった自分の周辺で、エリックがあまり注目を浴びなくなるのを気の毒に思っていた。 Telperion訳:その上、ロシア人があまりに有名人になったため、自分の周りでの関心のほうが低いと感じるのは、エリックにとってつらいことだった。 原本『Noureev』:De plus, le Russe est devenu une telle célébrité qu'il est pénible pour Erik de sentir moins d'attention autour de...
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トールチーフとブルーンがかつての恋人だという示唆

『ヌレエフ』P.127-128:彼女は周知のとおりバイ・セクシュアルなエリックがタタール人に惹かれ、彼女のロマンスが終わってしまうかもしれないと思ったが、自分が紹介したダンサーを二人とも失うとは想像していなかった。 Telperion訳:自分のデンマークのロマンスに終止符が打たれたこと、周知のバイセクシャルであるエリックがタタール人に魅了される以外にないことは知っていても、2人のダンサーを互いに紹介することで2人とも失...
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忍耐と献身はドゥース・フランソワだけの説明

『ヌレエフ』P.248:ロンドンのモード・ゴスリング、ニューヨークのモニク・ヴァン・ヴーレン、トロントのリンダ・メイバーダク、サンフランシスコのジャネット・エスリッジ、そしてパリのドゥース・フランソワ。彼女たちはひたすら天使のように耐え献身的に尽くした。 Telperion訳:ロンドンのモード・ゴスリング、ニューヨークのモニク・ヴァン・ヴーレン、トロントのリンダ・メイバーダク、サンフランシスコのジャネット・エスリ...
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テネシー・ウィリアムズの言葉が事実とは限らない

『ヌレエフ』P.204:アンディ・ウォーホルが催したパーティでルドルフと出会ったテネシー・ウィリアムスは一夜を共にした。 Telperion訳:アンディ・ウォーホルが東47番街のスタジオで企画したパーティでルドルフと出会うテネシー・ウィリアムズは、この人物にあまりに誘惑されたため、一夜を共にしたとまで自慢することになる。 原本『Noureev』:Tennesse Williams qui rencontrera Rudolf lors d'une party organisée par Andy W...
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バリシニコフによる弔辞は素直に訳せば十分なのに

『ヌレエフ』巻頭:彼は、朴訥で天涯孤独な男性である一方偶像として、カリスマ性と近づきがたい尊大さを持ち合わせていた。 Telperion訳:彼は地上の人間のカリスマと単純さ、そして神々の触れるべからざる傲慢さを備えていました。 原本『Noureev』:Il avait le charisme et la simplicité d'un homme de la terre, et l'arrogance intouchable des dieux. バリシニコフが寄せた弔辞。『Noureev: The Life』(Julie Kavanagh著...
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ラコットがヌレエフに付き添うことの長所と短所

『ヌレエフ』P.95:ルドルフと一緒にいる限りトランジットまで行くことはできないだろう。 Telperion訳:ルドルフと共にいる限り、彼がトランジットに連れて行かれることはない。しかし彼と共にいながらでは、何も企てることができない。 原本『Noureev』:Tant qu'il restera avec Rudolf, ils ne l'emmèneront pas en transit. Mais en restant avec lui il ne peut rien tenter. ヌレエフがソ連に送還されようとしている現場...
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トランジット行きは救済ではなく破滅

『ヌレエフ』P.95:ルドルフをトランジットまで連れて行かなくてはならない。そこは中立のゾーンで、彼に対し誰も何もできなくなるからだ。 Telperion訳:ルドルフをトランジットに連れて行かれてはならない。そこでは彼は中立地帯にいて、もう彼のために誰も何もすることができないのだから。 原本『Noureev』:Il ne faut pas qu'ils emmènent Rudolf en transit : là, il serait en zone neutre et personne ne pourrait plus ri...
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ヌレエフは外国人との大っぴらな接触を避けた

『ヌレエフ』P.71:彼らは終演後に夕食に誘ってくれ、もちろん喜んで応じました」ルドルフはイライザ役を務めていたアメリカ女優ローラ・フィッシャーと約束を交わし、滞在先のホテルで団員たちと共に数時間を過ごした。 Telperion訳:アメリカ人たちはお返しに、これから一緒に夜食に取ろうと招待してくれた。私は思い切って行くことはしなかった」しかしルドルフは、イライザ・ドゥーリトル役を演じたアメリカの女優ローラ・フィ...
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感じが悪くなったポントワによるヌレエフ評

『ヌレエフ』P.211:ルドルフはほとんど私生活もなく腹心の友も持たずひとりぼっちでした」 Telperion訳:ルドルフは孤独な人で、縁故もなく、私生活もほとんどありませんでした」 原本『Noureev』:Rudolf était un solitaire sans attaches, presque sans vie privée. » ノエラ・ポントワによるヌレエフ評の一部。 ヌレエフにないのは腹心の友でなく縁故 attacheは「つなぐもの」というのが基本的な意味で、人間関係を指す場...
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マリー=エレーヌ・ド・ロスチャイルドとヌレエフは仲が良かった

『ヌレエフ』P.200:夫人はすぐに彼を取り巻きの一人にした。 Telperion訳:男爵夫人はたちまち彼を親しい友の一人にした。 原本『Noureev』:La baronne en a fait rapidement l'un de ses intimes. マリー=エレーヌ・ド・ロスチャイルドとヌレエフの交友について。 intimeは英語intimateとつながりがある言葉で、ここでは名詞「親友、腹心」。ところが、新倉真由美の訳語「取り巻き」は、私の手持ちの国語辞書2冊にはこう載...
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