『ヌレエフ』を出版した文園社はもうない?

文園社の異変 もう数ヶ月も前のこと、とても久しぶりに文園社の新刊紹介ページを見に行きました。新倉真由美の4冊目の翻訳本が出ないとも限らないので。そうしたら、「www.bunensha.co.jp という名前のサーバが見つかりませんでした。」というエラーメッセージが返りました。JPRS Whoisサービスでドメインbunensha.co.jpの状態を調べたら、その時点では他の正常なjpドメインと同じく、Connected(接続済)でした。しかし12月下旬に...
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既存の指摘記事の手直し

公開3周年記事の後、新規記事なしで1年経過。ブログどころか、ヌレエフとパリオペの新着ニュースから離れていた時期もありました。その間に新倉真由美の4冊目の翻訳本が誕生しなくて幸いでした。そんなものを数か月放置する結果になったら、たとえその後で追いついたとしても後味が悪すぎます。有限不実行で恥ずかしいので、この記事のタイトルは「ブログ公開4周年」にはしません。 記事を読みやすくする努力は続けたい 『ヌレエ...
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ブログ公開3周年

今日で3周年を迎えました。でも最近はろくに更新していなくて、歯がゆい気持ちです。1月から長引いていた咳と3月の花粉症のダブルコンボに会い、しばらくはとても文章を書けない状態だったのが発端でした。復調した後も、崩れた記事書きリズムを立て直すのはなかなか難しい。そろそろ他のことにも目を向けたいし、3冊それぞれに指摘記事作成には困難があります。でも、まだできることは少しはありそうです。 『ヌレエフ 20世紀バ...
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新年のごあいさつ 2015

あけましておめでとうございます。何かのご縁でこのブログを訪れた方にとって、いい年になりますように。 去年落ちた沼 去年暮れのツイッターでいろいろな人たちの「今年落ちた沼」が話題になっていましたが、私にとって『バッキンガム宮殿での日常生活』はまさにそうでした。原本を買う前、新倉本の約18ページから記事のネタにしたのは48か所。小さめの誤訳はあちこち省いたのにこれです。新倉本の本文は328ページくらいなので...
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『バッキンガム宮殿の日常生活』原書購入

序文と第1章だけの照合の限界 私は以前「『バッキンガム』照合範囲の狭さによる思い残し」で、新倉真由美がまたしても誰かへの悪口を誇張したという疑念を書きました。そこを確認しようとしたら、後のほうの章をいくつも読まなければならないと分かっていても、その疑念を忘れ去ることはできませんでした。いくら私が英国王室に興味がないといっても、ヌレエフのようにおとしめられた実在の人物がまだいるなら、あまりに気の毒と...
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今ごろ気づいたゴーリンスキー記事の文法解釈間違い

初期の「密なる時」記事は段落分けしかない長文が多く、読む気が失せがちです。構文解釈が長くなるのは仕方なくても、段落の分け方を見直すとか、各種タグで見た目に変化を付けるなどして、もう少し取っつきやすい文面にする余地はあると思います。それで最近、サンドル・ゴーリンスキーを題材にした指摘記事を大幅に手直ししましたが、そのとき文中の"il fallait"(必要だった)について、以前書いたことを読みました。段落を丸ごと...
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ブログ公開2周年

また6月14日がやって来ました。このブログを公開して2周年。まさかバッキンガム宮殿の観光客気分でこの日を迎えるとは、つい数か月前ですら予想もつきませんでした。 『バッキンガム宮殿の日常生活』の原文比較 「バレエ翻訳家になりたい新倉真由美がこの本を訳したいとは思えない、やっつけ仕事に決まっている」と前から決めつけてはいましたが、それでも現物には圧倒されます。今読み比べているのは新倉本のたかだか18ページ半...
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『バッキンガム宮殿の日常生活』のチェック

『バッキンガム宮殿の日常生活』(Bertrand Meyer-Stabley著、新倉真由美訳、文園社)の存在はずっと前から知っていましたが、原本と照合する気は長らく起きませんでした。理由はいくつもあります。 バレエの専門家を自負していると思われる新倉真由美や文園社が本気で出版したがる題材に思えない。どうせ『ヌレエフ』出版の許可をもらいやすくするための抱き合わせに過ぎないのだろう。そんな邦訳本の出来など、初めから見当が付...
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グレン・テトリー振付「~ピエロ」

ええと、『ヌレエフ』や『密なる時』とは何の関係もないし、私に糾弾の意志はないのですが、それでも口に出さないと落ち着かないもので。 今ごろになって、『バレリーナへの道』No.95のヌレエフ特集第2弾の話です。その中にある多くの談話のなかでも、佐々木三重子のはとりわけ面白いひとつでした。そこでヌレエフのドキュメンタリー「芸術と孤高のダンサー ルドルフ・ヌレエフ」について説明した中で、こんな一文が。 さらに、...
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未完のフーガはヌレエフの人生を象徴するのか

先日は「フーガの技法」のContrapunctus 14自体について結構語ったので、今日はもう少しヌレエフを絡めます。 選曲者の心境 葬儀で演奏される曲を選んだのが誰か、Solway本やKavanagh本を丁寧に読めば見つかるのかも知れませんが、今のところ私は知りません。しかしヌレエフは自分の埋葬場所を手配しておいたのだし、葬儀で朗読された詩もニューヨークタイムズ紙の記事によると"reportedly chosen by Nureyev"(聞くところではヌ...
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