ヌレエフ亡命の根拠となった条約の呼び名

記事「居住しない国でこそ亡命を申請できる」で取り上げた部分で、ヌレエフが亡命するための根拠にした取り決めが触れられます。原本『Noureev』では"La convention de Genève"、訳本『ヌレエフ 20世紀バレエの真髄 光と影』では「ジュネーヴ協定」。当時はこの言葉が妥当かどうかに確信が持てず、奥歯に物が挟まったような文だったと思います。当時の記事に書いたことを引用します。 仏和辞書だけを頼りに"La convention de Ge...
全部読む

『ヌレエフ』を出版した文園社はもうない?

文園社の異変 もう数ヶ月も前のこと、とても久しぶりに文園社の新刊紹介ページを見に行きました。新倉真由美の4冊目の翻訳本が出ないとも限らないので。そうしたら、「www.bunensha.co.jp という名前のサーバが見つかりませんでした。」というエラーメッセージが返りました。JPRS Whoisサービスでドメインbunensha.co.jpの状態を調べたら、その時点では他の正常なjpドメインと同じく、Connected(接続済)でした。しかし12月下旬に...
全部読む

エリック・ヴュ=アンを昇進させやすくするためのルグリ昇進

『ヌレエフ』P.260:ベジャールによれば彼はバレエの責任者とオペラ座の最高顧問アンドレ・ラリックに、何度もエトワール指名について提案を行っていた。そのためプルミエ・ダンスールに配属されていたマニュエル・ルグリのエトワール指名も気まぐれで行われたのではない。 Telperion訳:ベジャールの説によると、この振付家はバレエの管理担当者とオペラ座理事長アンドレ・ラルキエに、このダンサーをエトワールとして任命すること...
全部読む

既存の指摘記事の手直し

公開3周年記事の後、新規記事なしで1年経過。ブログどころか、ヌレエフとパリオペの新着ニュースから離れていた時期もありました。その間に新倉真由美の4冊目の翻訳本が誕生しなくて幸いでした。そんなものを数か月放置する結果になったら、たとえその後で追いついたとしても後味が悪すぎます。有限不実行で恥ずかしいので、この記事のタイトルは「ブログ公開4周年」にはしません。 記事を読みやすくする努力は続けたい 『ヌレエ...
全部読む

ブログ公開3周年

今日で3周年を迎えました。でも最近はろくに更新していなくて、歯がゆい気持ちです。1月から長引いていた咳と3月の花粉症のダブルコンボに会い、しばらくはとても文章を書けない状態だったのが発端でした。復調した後も、崩れた記事書きリズムを立て直すのはなかなか難しい。そろそろ他のことにも目を向けたいし、3冊それぞれに指摘記事作成には困難があります。でも、まだできることは少しはありそうです。 『ヌレエフ 20世紀バ...
全部読む

王室は任命の実権を持たない

『バッキンガム宮殿の日常生活』P.73:王室の遠隔操作による首相や知事など高級官僚の任命には、女王の手にキスをするという特別な計らいが伴っている。 Telperion訳:総理大臣からはるか遠くの英連邦加盟国の総督に至るまで、上級公務員の任命には、女王の手にキスをするという好意が伴う。 原本『Buckingham palace au temps d'Elisabeth II』:La nomination d'un haut fonctionnaire, depuis le Premier ministre jusqu'au gouv...
全部読む

マーキュリーとの恋愛は本当? - 怪しすぎる証人

あまりに検証に堪えない噂は扱ってほしくない 確証に欠ける噂話を耳に入れるのは、必ずしも嫌いではありません。でもMeyer-Stableyが『Noureev』でヌレエフとフレディのロマンス説について書いた文は、「事実ともそうでないともつかない話」のレベルには到底達していません。 フレディ逝去にヌレエフが付き添ったのは真実ではない 前回書いたことで十分でしょう。マーキュリー逝去当時の様子はあちこちで書かれています。文献に...
全部読む

マーキュリーとの恋愛は本当? - オカルト証言

Meyer-Stableyの『Noureev』には、ヌレエフといろいろなセレブの恋愛関係の話も出てきます。ほとんどの場合、関係はごく一時的なものらしく、真偽ははっきりしません。私は信じるとも信じないともつかない態度でいます。でもフレディ・マーキュリーの名前にだけは、そういう生ぬるい気分になれません。 ヌレエフがマーキュリーを看取ったという説明 Meyer-Stableyはヌレエフとマーキュリーの関係にそれなりの行数を割いています...
全部読む

ヴァネッサ・レッドグレーヴは勲章制に恩を着せていない

『バッキンガム宮殿の日常生活』P.69:有名である私を呼びものにしただけなのです」 Telperion訳:私が制度に魅力を感じているという証明になったのです」 原本『Buckingham palace au temps d'Elisabeth II』:Cela prouve l'attraction qu'ont les institutions sur moi. » 女王による勲章授与を説明した部分から、女優ヴァネッサ・レッドグレーヴの談話。直前の文は「私は勲章を受け取ったことをむしろ恥じています(新倉本よ...
全部読む

皇太后の帽子について会社が公言したのではない

『バッキンガム宮殿の日常生活』P.208:「皇太后が花やリボンやパールや羽根やチュールで飾り立て、クリスマスツリーのような帽子をかぶっていない姿を想像できますか?」これはフレデリック・フォックス社とシモーヌ・マーマン社に言われたことだ。 Telperion訳:花柄でおびただしいリボンやパールや羽根やチュールが付き、クリスマス・ツリーに似ていると言う人もいる帽子をかぶっていない皇太后を想像できるだろうか? これらを...
全部読む