新倉真由美の断定を回避する癖

『ヌレエフ 20世紀バレエの神髄 光と影』や『ヌレエフとの密なる時』を読んでいて気が付いたことの一つに、新倉真由美には原文が断定文でも訳文に「かもしれない」を追加する癖があるらしいということがあります。その程度のことは訳者の裁量のうちかも知れず、一概に翻訳ミスとは呼びたくありません。しかし新倉真由美の「かもしれない」の多用にひっかかりを感じるのも確かなので、その気持ちを吐き出すことにしました。 過去...
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ダンサーとしての成功から監督としての成功へ

『ヌレエフ 20世紀バレエの神髄 光と影』P.265:ヌレエフに一体何があったのだろう? 予想を上回る成功が、彼の別の一面を引き出したのかもしれない。芸術監督としての仕事は熱狂的に評価されパリ・オペラ座バレエ団は魔法のような大勝利を収めた。 Telperion訳:ならばヌレエフに何が起こったのか? 何があったのか? そう、さらなる成功ではあるが、異なる性質のものだ。監督の仕事が熱狂的に認められ、パリ・オペラ座バレエが見...
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バレエ音楽軽視の現状を変えるため

『ヌレエフ 20世紀バレエの神髄 光と影』P.308: 音楽的に言えばバレエのレパートリーは限られているので奇抜な考えでもないのだが、ルドルフは知名度と才能を生かし、指揮者への転職を考えていた。 Telperion訳:確かにこういったことすべては、音楽的に語るとバレエのレパートリーの方が限られているという事実と無縁ではない。ルドルフは自分の知名度と才能を用い、この状況を変えられる立場にあると考えた。 原本『Noureev』:...
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ダンサーだったのはヌレエフでなくケン・ラッセル

『ヌレエフ 20世紀バレエの神髄 光と影』P.232:しかし結局彼はこのイギリス人監督が映画“イサドラ”を製作したことと彼自身がダンサーだったのを考慮しその申し出を受けた。 Telperion訳:しかし、このイギリス人がもう監督していた「イサドラ」、そしてラッセルがかつてダンサーだったことを考え、ついに引き受けた。 原本『Noureev』:Mais il finit par dire oui, en songeant à I'Isadora déjà réalisée par l'Anglais et au f...
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用途が不明確な手紙に署名? (続)

『ヌレエフとの密なる時』P.78:そう、ヌレエフと私の間では数々の侮辱の言葉が飛び交い戦争が勃発したことは否めない。がしかし、この悪趣味極まりない裏切り者のメッセージにどうして踊らされてしまったのだろう。パリ・オペラ座におけるヌレエフの運営方針を攻撃したこの手紙は、日刊紙に送られて記事になるかも知れない。それも決してちっぽけな新聞ではないのだ。 Telperion訳:そう、ヌレエフと私の間で宣言された侮辱と戦争...
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