シャルロットとはチャップリン

『ヌレエフ 20世紀バレエの神髄 光と影』P.264:シャルロットやテックス・アヴリーの映画 Telperion訳:チャップリンの映画、テックス・アヴェリーの映画 原本『Noureev』:des films de Charlot, de ceux de Tex Avery ヌレエフ振付「シンデレラ」に導入された現代的要素の一例として、エリザベット・プラテルが挙げたもの。 Charlotは男性名で、読みはシャルロ。私が愛用している『プログレッシブ仏和辞典第2版』(2008年発行...
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間違いとまでは言わないが分かりにくい個所

記事「ヌレエフがプティの了解を得ずに決めたこと」でも書いたのですが、私は今まで伝記『ヌレエフ』の原文と訳文の照合記事を書くとき、訳本がおかしいと確信できるものに絞るように心がけてきました。つまり、原文と明らかに違う訳文か、原文の意味を覆すような省略(一番目立つ例は「第二次世界大戦前は順調に暮らしていた父」や「お騒がせスターの称号 - カラスからヌレエフへ」でしょうか)です。かなり神経質な私が伝記『ヌレ...
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プティの頭をよぎった感染への恐れ

『ヌレエフとの密なる時』P.92-93:なんとも寂しい瞬間だった。なぜなら私たちは、この親愛の情に満ちた抱擁がおそらく最後になってしまうことを見抜いていたからだ。私は心の中で問いたださずにはいられなかった。どうしてエイズになんか感染してしまったのだ? 精液、血液、注射、それとも歯医者か? 床屋のハサミでないともいえない。いや、もしかしたら唾液かもしれない。もうそんなことはどうでもよいのだ。 Telperion訳:この...
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プティに無断で作品を踊ろうとしたヌレエフ

『ヌレエフとの密なる時』P.74:僕はパリでデュウシュカ(マカロワ)と踊るから」 ヌレエフがこう言っていたことは、ニューヨークでヌレエフの相手役のエスメラルダを演じたマカロワから教えてもらった。彼女はパリ・オペラ座国立劇場の芸術監督に就任したヌレエフにより、ガルニエ・オペラ座に招待されていた。大変ご立派なことに、彼は私の意見などまったく聞くこともなく何もかも決定していたが、私は了承しなかった。 Telperion...
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マーゴ・フォンテーンを見舞わなかったローラン・プティ

『ヌレエフとの密なる時』P.90:すべてが終わってしまった今となっては、白髪になっても変わることなく美しかった偉大な女性を訪ねた時の胸の熱くなるような思い出を、私自身も大切にしておきたいと思っているよ。その時の私は君ほどの強い思いがなかったので、飛行機に飛び乗ってパナマを後にして帰国の途についた。でもマーゴとの最後の思い出は、いつも心の中で私にぴったりと寄り添っているよ。 Telperion訳:すべてが終わった...
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ヌレエフがダコタのアパートに行くのがまれ?

『ヌレエフとの密なる時』P.69:ヌレエフがニューヨークのダコタビルやヴァージニア州の農園やサンバースの邸宅を訪れたのはごく稀で語るに及ばず、人生最後の数年間は、ナポリ付近にあるマッシーニ家から買ったリ・ガリ島の家で過ごした。 Telperion訳:ニューヨークのダコタ・ビルのアパート、ヴァージニア州の農場、またはヌレエフがほとんどめったに訪れなかったサン・バルトの家、そして最後に、晩年にナポリ近くでマシーン家...
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ヌレエフへの同意を保留したプティ

『ヌレエフとの密なる時』P.89:ある日、彼は彼よりずっと若い少年少女たちとのレッスンを終えてスタジオの床に座っていた。跳躍しながら回る技巧で少し息があがってはいたが、最後まで踊りきった彼は少し休んだ後で私に近づいてきた。彼は執拗に私の目をまっすぐに見つめながら言った。 「ねえ、30年前に僕たちが初めて出会った時とまったく同じようにできたのが分かったでしょう」 私はそれが本当だと思った。 Telperion訳:あ...
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不満足な練習の原因は観客への不誠実ではなかった

『ヌレエフとの密なる時』P.72:そうやって彼はとにもかくにも舞台に立ち、まぎれもなく主役であることを自覚していた。観客たちはその尊大なパフォーマンスに大喝采を送り、彼らの偶像に対し、おそらく最後になるであろうスタンディングオベーションをするのだった。 事実、彼には何も残されていなかった。私はかなり後になってから、彼がその時、すでに体力に見放されているのを感じだし、初めて自信を失い懐疑的になっていたこ...
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官僚兼マエストロ?

『ヌレエフとの密なる時』P.85:文化庁に勤務していたマエストロ、ロシュ=オリヴィエ Telperion訳:文化省で働くロッシュ=オリヴィエ・メーストル 原本『Temps Liés avec Noureev』:Roch-Olivier Maistre qui travaille à la Culture ヌレエフが1987年にソ連に一時帰国したとき同行した人物。Roch-Olivierはハイフンでつながれているので、ひとまとめでファーストネームであり、Maistreが姓。『Noureev』にこの名は出ないが、...
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プティが憶測したヌレエフの意図 - 挑発

『ヌレエフとの密なる時』P.72:たぶん彼は私を挑発しようとしていたのであり、珍しくバーについて動き、しまいには彼の卓越した技量を誇示してみせたことがあった。 Telperion訳:多分彼には、私を挑発する意図、そしてもう一度腕相撲をして最後に自分のほうが優れていることを証明しようとする意図があった。 原本『Temps Liés avec Noureev』:peut-être avait-il l'intention de me provoquer et cela pour une fois encore jou...
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