ベルジェの任命はヌレエフへの圧力の始まり

『ヌレエフ 20世紀バレエの神髄 光と影』P.290:ヌレエフにはもう切り札がなかった。ついにイブ・サンローランのピエール・ベルジェ社長の呼びかけにより、組織の構築…再構築が開始された。 Telperion訳:しかしヌレエフはもはやパリ・オペラ座で切り札をすべて揃えてはいなかった。なぜなら、カードが配り直されていたからだ。その始まりとなるのが、イヴ・サンローランの社長ピエール・ベルジェの任命で、その目的は編成…再編成...
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ヌレエフのミュージカルにベルジェが好意的とは限らない

『ヌレエフ 20世紀バレエの神髄 光と影』P.287:六月にピエール・ベルジェと話しあったとき、彼は望むようにすると答えてくれました。 Telperion訳:6月にこのことについてピエール・ベルジェに話し、好きなようにしなさいという返答を得ました。 原本『Noureev』:J'en ai parlé en juin à Pierre Bergé qui m'a répondu de faire ce que je voulais. 1989年にミュージカル「王様と私」への出演許可を当時のパリ・オペラ座最高...
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ヌレエフはパトリック・デュポンのバレエに懐疑的

『ヌレエフ 20世紀バレエの神髄 光と影』P.259:バレエ以外の分野でも間違いなくスターになるでしょう」 Telperion訳:もちろんスターになるでしょう、バレエか他のことで」 原本『Noureev』:Il sera certainement une vedette, de la danse ou d'autre chose » ヌレエフによるパトリック・デュポン評の締めとなる言葉。 一見ささいな「そして」と「または」の違い 原文で"de la danse"(踊りの)と"d'autre chose"(他のことの...
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ブルーン逝去より前に決まったニューヨーク公演

『ヌレエフ 20世紀バレエの神髄 光と影』P.262:悲嘆にくれていたルドルフのもとに、元気を回復させる二つの朗報が舞い込んだ。それは同年七月メトロポリタンオペラ劇場で行われるガラ公演でのバリシニコフとの共演と、パリ・オペラ座バレエ団のアメリカ公演の知らせだった。一九八四年のニューヨーク公演以来の(以下は原本で引用外の文なので略) Telperion訳:しかし、深く悲しんだルドルフには、喜びを覚える2つの機会があった。...
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落胆しては持ち直す

『ヌレエフ 20世紀バレエの神髄 光と影』P.254:躊躇せず不満な点を指摘した。「ご存知のようにがっかりすることはありますが、体制が急激に変化するときは常にそうなるのです。 Telperion訳:ロシア人は不満を否定しなかった。「お判りでしょう、落胆の瞬間は一度ならずあります。そして、いつもこのときにこそ、もはやそうでないという理由が不意に生まれるのです。 原本『Noureev』:le Russe laisse pointer son insatisfactio...
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最初の不協和音の前にスト?

『ヌレエフ 20世紀バレエの神髄 光と影』P.252:この画期的な改革は怒りを招きストライキを起こさせた。 Telperion訳:そう遠くない昔なら、怒りとストライキを呼び起こしたであろう革命である。 原本『Noureev』:une révolution qui, il n'y a pas si longtemps, aurait provoqué fureurs et grèves. ヌレエフがパリ・オペラ座バレエ監督に就任して早々に始業時間を早めたことについて。 怒りやストライキは実際に起きたこ...
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パリ・オペラ座との関係は監督辞任直後は冷え気味

『ヌレエフ 20世紀バレエの神髄 光と影』P.294:パリ・オペラ座バレエ団との摩擦はこれ以降徐々に緩和していった。ガルニエ宮にはパトリック・デュポンが戻り、前監督への報復や辛辣な批判もなくそのポストを引き継いだ。 Telperion訳:パリ・オペラ座との決裂はこれ以後遂行された。ガルニエ宮にはパトリック・デュポンが戻り、芸術監督の座を引き継いだ。復讐心はないが、辛辣さがないわけではない。 原本『Noureev』:Le divorc...
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監督の業績になるのはパーティでなく公演

『ヌレエフ 20世紀バレエの神髄 光と影』P.265-266:アントニー・チューダーのようなフランスでは無名の人物を囲むパーティの開催、 Telperion訳:アントニー・チューダーのようにフランスでは真価を認められていない人物を主題にして構成された公演、 原本『Noureev』:des soirées construites autour de personnalités méconnues en France, comme Antony Tudor, ルモンド紙が称えたパリ・オペラ座バレエ監督ヌレエフの業績...
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非難の対象はギエムでなくヌレエフでは

『ヌレエフ 20世紀バレエの神髄 光と影』P.289:断りもせずに! Telperion訳:許しがたい! 原本『Noureev』:Impardonnable ! シルヴィ・ギエムがパリ・オペラ座バレエを離れてロイヤル・バレエに活動の場を移したことを述べた後にこう続く。新倉真由美の文では、ギエムへの非難にしか見えない。 「許しがない」と「許せない」は違う 仏和辞書にあるimpardonnableの意味は試訳のとおり。 英語もそうだが、フランス語ではin...
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問題なのは今作成中の契約

『ヌレエフ 20世紀バレエの神髄 光と影』P.291:三年前マリオ・ボアが作成した契約書はいくつか明確にしたい点があります。信頼こそ重要なのです」 Telperion訳:3か月前、私の実務を担当するマリオ・ボワから、私が署名した契約の文案が届きました。しかしいくつか明確にしたい点があり、そこで私に示された信頼が重要になるのです」 原本『Noureev』:Il y a trois mois, Mario Bois, mon homme d'affaires, m'a fait parvenir u...
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