母国のヌレエフに同行する通訳とは

今回は原本の間違いと思しきことについて。 『ヌレエフ』P.281:ボディーガードとおかしなことに通訳に伴われ、 Meyer-Stabley原本:Accompagné d'un garde du corps et (curieusement) d'une interprète, Jeanine Ringuilt, Telperion訳:ボディガードと(奇妙なことに)通訳のジャニーヌ・リンギルに伴われ、 26年ぶりにソ連に入国したヌレエフがモスクワで飛行機の乗り換えを待っていたときの同行者について。ソ連生まれの...
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映画「ヴァレンティノ」ラストのオレンジ

間違いとまでは言わないものの、原本と訳本の間にある差異に気づいたことが、この記事を書くきっかけとなりました。まずその部分を引用します。 『ヌレエフ』P.242:この映画の最後には、ヴァレンチノが決して手に入れられなかった穏やかな幸福の象徴としてオレンジが登場するが、彼のオレンジはなんだったのだろう? イタリアの恋人ヴァレンチノは、オレンジ畑を買って引退することを夢見ていたらしい。 Meyer-Stabley原本:Que...
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原本『Noureev』の固有名詞ミス

別記事で「原著者メイエ=スタブレー(Meyer-Stabley)は人名をよく間違える」などと書いた手前、固有名詞のミスが実際には何回くらいなのか確かめたくなった。といっても、『Noureev』に出てくる膨大な人名をいちいちチェックはしていられないので、この記事は常に未完成であり、今後追加することもあるかも知れない。 過去触れたことがなかったミス 訳本ページ訳本原本妥当な英語表記 72ズーブローフスカヤIrina Zoublovskaïa...
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ヌレエフをしのぶ人々

『密なる時』P.99-100には、ヌレエフをしのぶ人々として数々のファーストネームが挙げられます。そのうち、以下の人たちは同書の他の場所でも書かれるので、ヌレエフとつながりがあるのは分かります。 ドウース(・フランソワ) ローラン(・プティ) ジジ(・ジャンメール) イゴール(・アイスナー) マリー=エレーヌ(・ド・ロスチャイルド) ジェーン(・ハーマン) このうちドゥース・フランソワ、イゴール・アイスナー、マリー=...
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プティの原文とMeyer-Stableyの引用の違い

前に記事「性欲を持て余したとは限らない」で、Meyer-Stableyがプティと違う意見を言うためにプティの文を借用することへの疑問について書きました。今回はその続きです。 聴衆が彼に喝采するために来た Meyer-Stableyはダンサーとして舞台に立つのをやめる直前のヌレエフについて、「観客は自分たちのアイドルに恐らく最後の喝采を浴びせに来た」と書いています。この表現がプティの『Temps Liés avec Noureev』からパクったも...
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