伝記『ヌレエフ』の翻訳の検討

『ヌレエフ 20世紀バレエの神髄 光と影』(Bertrand Meyer-Stabley著、新倉真由美訳、文園社)と『ヌレエフとの密なる時』(ローラン・プティ著、新倉真由美訳、新風舎)の誤訳と改変。『バッキンガム宮殿の日常生活』(Bertrand Meyer-Stabley著、新倉真由美訳、文園社)の一部も対象

ヌレエフとプーシキンの絆

『ヌレエフ』P.55:
彼はその教育法により厚い信頼を得ていた。
Meyer-Stabley原本:
Le maître est touché par l'enthousiasme permanent de son disciple.
Telperion訳:
師は弟子の変わらぬ熱烈さに胸を打たれた。

discipleは「弟子」。discipline(規律)との混同だろうか。

受動態の文で使われる前置詞parは、英語のbyと同様、述語の動作を行う動作主を示す。この文の場合は、師プーシキンを弟子ヌレエフの熱意が感動させる。

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Author:Telperion
バレエへの関心が芽生えたのは2011年1月。その翌月に読んだ『ヌレエフ 20世紀バレエの神髄 光と影』は、そんな新参の私から見ても、間違いや意味不明な記述が多すぎました。その原因のほとんどが翻訳のひどさだと気づいたことからブログ開設を思い立ち、今は同じ訳者による邦訳本3冊を取り上げています。詳しくはこのブログでしたいこと 第3版をご覧ください。
フランス語の学習を始めたのは『ヌレエフ』に出会う少し前。まだまだ知識は浅く、至らぬところもあるでしょう。お気づきのことはぜひ知らせてください。リンクはご自由に。

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