伝記『ヌレエフ』の翻訳の検討

『ヌレエフ 20世紀バレエの神髄 光と影』(Bertrand Meyer-Stabley著、新倉真由美訳、文園社)と『ヌレエフとの密なる時』(ローラン・プティ著、新倉真由美訳、新風舎)の誤訳と改変。『バッキンガム宮殿の日常生活』(Bertrand Meyer-Stabley著、新倉真由美訳、文園社)の一部も対象

オランジュリーは美術館でなくレストラン

『ヌレエフ』P.226:
オランジュリー美術館
Meyer-Stabley原本:
l'Orangerie de Jean-Claude Brialy
Telperion訳:
ジャン=クロード・ブリアリーのオランジュリー

ヌレエフごひいきの料理店として挙げられたうちの一つ。ジャン=クロード・ブリアリーはフランスの俳優で、レストランl'Orangerieのオーナーでもあった。

オランジュリー美術館のほうが有名なのは確かだが、原文にはBrialyの名も書いてあるし、この文脈で美術館が出てくるのは不自然。ブリアリーの名を消す前に、パリのレストランガイドを読むとか、インターネット検索エンジンで「Orangerie Jean-Claude Brialy」を検索するとかすれば、オランジュリーが何のことかは分かるはず。

更新履歴

2013/1/31
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Author:Telperion
バレエへの関心が芽生えたのは2011年1月。その翌月に読んだ『ヌレエフ 20世紀バレエの神髄 光と影』は、そんな新参の私から見ても、間違いや意味不明な記述が多すぎました。その原因のほとんどが翻訳のひどさだと気づいたことからブログ開設を思い立ち、今は同じ訳者による邦訳本3冊を取り上げています。詳しくはこのブログでしたいこと 第3版をご覧ください。
フランス語の学習を始めたのは『ヌレエフ』に出会う少し前。まだまだ知識は浅く、至らぬところもあるでしょう。お気づきのことはぜひ知らせてください。リンクはご自由に。

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