伝記『ヌレエフ』の翻訳の検討

『ヌレエフ 20世紀バレエの神髄 光と影』(Bertrand Meyer-Stabley著、新倉真由美訳、文園社)と『ヌレエフとの密なる時』(ローラン・プティ著、新倉真由美訳、新風舎)の誤訳と改変。『バッキンガム宮殿の日常生活』(Bertrand Meyer-Stabley著、新倉真由美訳、文園社)の一部も対象

ホテルの主人

『ヌレエフ』P.156:
ホテルの主人
Meyer-Stabley原本:
Un maître d'hôtel
Telperion訳:
給仕長

"maître d'hôtel"は文字通りには「ホテルの主人」と訳せるが、辞書に載っている主な意味はレストランにおける接客の責任者で、日本語では「給仕長」と訳されることが多い。実際、この人物はレストラン、ラ・メディテラネでヌレエフやフォンテーン夫妻などのテーブルに電話の取次ぎに来ているので、レストランの従業員と思われる。"maître d'hôtel"は英語にも取り入れられた言葉であり、日本語でもフレンチ・レストラン関連で「メートル・ド・テル」という言葉を使うことはある。

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Author:Telperion
バレエへの関心が芽生えたのは2011年1月。その翌月に読んだ『ヌレエフ 20世紀バレエの神髄 光と影』は、そんな新参の私から見ても、間違いや意味不明な記述が多すぎました。その原因のほとんどが翻訳のひどさだと気づいたことからブログ開設を思い立ち、今は同じ訳者による邦訳本3冊を取り上げています。詳しくはこのブログでしたいこと 第3版をご覧ください。
フランス語の学習を始めたのは『ヌレエフ』に出会う少し前。まだまだ知識は浅く、至らぬところもあるでしょう。お気づきのことはぜひ知らせてください。リンクはご自由に。

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