伝記『ヌレエフ』の翻訳の検討

『ヌレエフ 20世紀バレエの神髄 光と影』(Bertrand Meyer-Stabley著、新倉真由美訳、文園社)と『ヌレエフとの密なる時』(ローラン・プティ著、新倉真由美訳、新風舎)の誤訳と改変。『バッキンガム宮殿の日常生活』(Bertrand Meyer-Stabley著、新倉真由美訳、文園社)の一部も対象

『ヌレエフ』第15~17章の間違い一覧: 監督就任以降

以下の一覧は、原本『Noureev』(Bertrand Meyer-Stabley著、Éditions Payot & Rivages)の内容が訳本『ヌレエフ 20世紀バレエの神髄 光と影』(新倉真由美訳、文園社)で変わってしまった個所の一覧です。これ以外の一覧は以下のとおり。

第15章 パリ・オペラ座
P.244 スノードン家のおざなりな呼び方
P.245 暗に世代交代をほのめかすマスコミ
P.245 マリア・カラスとの比喩はヌレエフの弁明
P.245 スター・ダンサーではなく運命の星
P.245 ロンドンのタイム誌
P.247 シャトレ公演と監督就任
P.247 サガンの胸を打ったもの
P.247 「驚く」でも「驚かせる」でもないサプライズ
P.248 ヌレエフはリー・ラジウィルの誘惑に受け身
P.248 忍耐と献身はドゥース・フランソワだけの説明
P.251 パリ・オペラ座の御しにくさ
P.251 リファール時代と黄金時代は完全一致しない
P.252 プティ・ラットの意味
P.252 最初の不協和音の前にスト?
P.254 落胆しては持ち直す
P.255 反体制なのはデュポン
P.256 ミシェル・ルノーが突き付けた要求
P.256 宣戦布告に等しい遺憾の意
P.257 主題はダンサーたちの反発心
P.257 リハーサルを拒否したのはヌレエフ
P.258 ダンサーたちの気に障った監督ヌレエフの契約
P.258 「白鳥の湖」の騒動が起きたのは公演前
P.258 「白鳥の湖」をめぐる抗議と遅れの因果関係
P.259 ヌレエフが口にした人数の意味
P.259 決定したのは任命の発表方法
P.259 ヌレエフはパトリック・デュポンのバレエに懐疑的
P.260 エリック・ヴュ=アンを昇進させやすくするためのルグリ昇進
P.260 ヌレエフはベジャールに打診されなかったのか
P.260-261 プティが作品を引き上げたのはベジャールのためではない
P.261 ヌレエフが受けた被害がルグリ任命とは限らない
P.261 プティがベジャールへの加担を振り返るのはずっと後
P.262 ベジャールとの争いとブルーンの死という二重のショック
P.262 1986年のニューヨーク公演
P.263 シンデレラは最初から美しい
P.265 ダンサーとしての成功から監督としての成功へ
P.265 ダンサーたちを踊らせるという偉業
P.265 目覚しいチームワークが今一つな人間関係に
P.265-266 監督の業績になるのはパーティでなく公演
P.266 ドーヴェルベルとは振付家ドーベルヴァル
P.266-8 フランシーヌ・ランスロ振付作品は新作
P.270 話題を監督業から闘病に切り替える文
P.271 振付家が作家を選択する権利は異例か
P.271 mètre(韻律)とmaître(巨匠)
P.272 数年でエトワールになるのは難しい
第16章 希望と絶望
P.275 秘密厳守の観点から見た長所と短所
P.275 初診の翌月にHIV検査の話はまだ出ない
P.277 今ではAZTを大量投与しなくなった
P.277 パリ・オペラ座の外に出たデュポン
P.278 自重を強いられたヌレエフ
P.278-279 非難されているのはヌレエフの振付
P.279 内部糾弾者に対する原著者の視線は冷たい
P.280 ファリダの眼病はソ連当局の責任か
P.280 郵便局に並ぶ理由の強引な改変
P.281 ソ連への帰国とフランス文化大臣の関係
P.282 ヌレエフの一時帰郷の日程改変
P.282 写真から受ける印象と実際のずれ
P.284 マカロワやバリシニコフはヌレエフより先に帰国
P.284 30年前との対比
P.286 共演要求とHIV診断は無関係
P.286 きわめて異例に見えるヌレエフとデュポンの共演
P.287 ヌレエフのミュージカルにベルジェが好意的とは限らない
P.288 ストライキに関与するのは誰か
P.288-289 溝を越えられなかったヌレエフの比喩
P.289 非難の対象はギエムでなくヌレエフでは
P.290 ヌレエフは妥協案も含めて撤回した
P.290 提案に耳を貸すそぶりだったヌレエフ
P.290 ヌレエフが先に言い寄ったという説
P.290 ヌレエフへの圧力の始まりとなるベルジェの任命
P.290 監督という肩書は変わらない
P.290 異論を唱えるのでなく唱えられるヌレエフ
P.291 契約案を作成した時期
P.291-292 振付作品数は初演作品数と再演作品数の合計
P.292 10倍違う署名数
第17章 最後の力
P.294 まず答えてから質問?
P.294 パリ・オペラ座との関係は監督辞任直後は冷え気味
P.295 1990年代終盤には踊れない
P.295 ヌレエフの偶像でなく観客の偶像
P.296 筋肉の衰えは勇気でなく疲労の原因
P.296 新たな挑戦が陰気な闘病に書き換わる
P.298 鍵盤楽器で学んだのは音楽理論
P.299 指揮者の本分
P.299 指揮者活動への異論
P.303 弱った体でのリハーサル指導
P.303 感動の渦から外された近くの観客
P.304 タラップの上りと下り
P.305 推し測っているのはヌレエフの容体でなく心中
P.307 最後となったガルニエ宮からの退出
P.308 バレエ音楽軽視の現状を変えるため
P.308 バヤデールへの刺客は踊っていたか

更新履歴

2012/6/4
全一覧として作成
2013/2/25
記事が多くなったので、全一覧を2分割し、この記事を後半(第11~17章)として書き直し
2014/1/17
記事がさらに多くなったので、全一覧を3分割し、この記事を3番目として書き直し

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バレエへの関心が芽生えたのは2011年1月。その翌月に読んだ『ヌレエフ 20世紀バレエの神髄 光と影』は、そんな新参の私から見ても、間違いや意味不明な記述が多すぎました。その原因のほとんどが翻訳のひどさだと気づいたことからブログ開設を思い立ち、今は同じ訳者による邦訳本3冊を取り上げています。詳しくはこのブログでしたいこと 第3版をご覧ください。
フランス語の学習を始めたのは『ヌレエフ』に出会う少し前。まだまだ知識は浅く、至らぬところもあるでしょう。お気づきのことはぜひ知らせてください。リンクはご自由に。

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