伝記『ヌレエフ』の翻訳の検討

『ヌレエフ 20世紀バレエの神髄 光と影』(Bertrand Meyer-Stabley著、新倉真由美訳、文園社)と『ヌレエフとの密なる時』(ローラン・プティ著、新倉真由美訳、新風舎)の誤訳と改変。『バッキンガム宮殿の日常生活』(Bertrand Meyer-Stabley著、新倉真由美訳、文園社)の一部も対象

2014.05.31
女王の在宅を示す旗は690枚もない
2014.05.30
緑の客間の歴史と位置
2014.05.28
消されたベルギー・スイート
2014.05.26
カーナーヴォンの間はベルギー・スイートの一部
2014.05.25
何人もいる園芸好きの王族

女王の在宅を示す旗は690枚もない

『バッキンガム』P.41:
女王陛下の在宮中は、赤と金の二色の六九〇枚の王室旗が飾られる。
Meyer-Stabley原本:
Six cent quatre-vingt-dix pièces sur lesquelles flotte l'étendard royal lorsque Sa Majesté réside au palais. Deux couleurs dominantes : le rouge et l'or.
Telperion訳:
女王陛下が宮殿に在宅の折は、690部屋の上に王室旗がたなびく。支配的な色は2色、赤と金だ。

仏文解釈

最初の文の直訳は、「陛下が宮殿に在住するときは上に王室旗がたなびく690部屋」。

  1. "six cent quatre-vingt-dix"(690の)が修飾するのは、明確にpièces(部屋)。
  2. "l'étendard royal"(王室旗)は単数形なので1枚。
  3. "Six cent quatre-vingt-dix pièces"(690部屋)に続く関係代名詞は、"sur lesquelles"の形をしている。だから関係節の文"flotte l'étendard royal"(王室旗がたなびく)の後に、"sur six cent quatre-vingt-dix pièces"(690部屋の上で)が補われるのだと分かる。

原文が正しい証拠

690部屋の上に1枚の旗がたなびくという原文の描写からは、宮殿の上に旗があるのを想像できる。実際、君主の在宅時に王室旗、不在時にユニオン・ジャックが掲げられるというのは、バッキンガム宮殿の観光客にはよく知られているらしい。日本語の説明を多くのWebページで読めるが、ここではそのことに言及した資料を2つ挙げる。

英国王室公式サイトの王室旗説明ページ
女王の在宅と宮殿の旗の関係がこう記されている。ユニオンジャック(Union Jack)も王室旗(Royal Standard)も単数形、つまり1枚。
The Royal Standard is flown only when the Sovereign is present. If the Union Jack is flying above Buckingham Palace instead of the Standard, The Queen is not in residence.
王室旗がたなびくのは、君主がそこに居る時だけである。ユニオンジャックがバッキンガム宮殿の上で王室旗の代わりにたなびく場合、女王は宮殿にいない。(Telperion訳)
『さむがりやのサンタ』(レイモンド・ブリッグズ著、すがはらひろくに訳、福音館書店)
クリスマスシーズンに本屋でよく見かける名作絵本。バッキンガム宮殿にプレゼントを届けに来たサンタが、旗を見て女王一家の在宅を確かめる場面がある。その絵でも大きな1枚の王室旗がひるがえっている。

二色とは言いにくい王室旗

英語wikipediaにある英国王室旗の説明ページで英国王室旗の画像を見ることができる。地の1/4が青く、アクセントとして効いているのが分かる。Meyer-Stableyが単に「2つの色」でなく「2つの支配的な色」(Deux couleurs dominantes)と述べたのは、それを念頭に置いていたからだろう。

Meyer-Stableyへの軽い疑問

英国王室サイトのバッキンガム宮殿説明ページによると、

Buckingham Palace has 775 rooms. (バッキンガム宮殿には775部屋がある。)

この引用は2016年現在のものだが、2014年に王室サイトにあった説明文でも部屋の数は775だった。原本が2002年出版とはいえ、12年で85も部屋が増築されるのだろうか。

更新履歴

2016/12/7
無効なリンクをなくし、画像への直接リンクを消すように出典へのリンクを変更

緑の客間の歴史と位置

『バッキンガム』P.51:
シャーロット王妃が取り換えたすべての部屋同様、この部屋も王宮の中心にある中庭に面している。
Meyer-Stabley原本:
Tout comme le salon de la reine Charlotte qu'il remplaça, il occupe le centre de la face est de la cour d'honneur.
Telperion訳:
この部屋に取って代わられたシャーロット王妃の客間とまったく同じように、中庭の東の面の中心を占める。

緑の客間(英名は"The Green Drawing Room")の説明。

王妃の部屋は交替で消えた

文中の関係節"qu'il remplaça"を詳しく見てみる。

  1. 関係節が修飾するのは、先行詞"le salon de la reine Charlotte"(シャーロット王妃の客間)。
  2. 関係節の主語il(それ)は、前の文で名が出た"le salon Vert"(緑の客間)。ilは男性名詞の代名詞なので、男性名詞salonの代わりに使われている。
  3. 関係節先頭のqu'は関係代名詞queの略語であり、先行詞が関係節の文の目的語だということを示す。したがって、関係節の文はシャーロット王妃の客間をこう説明している。
    il remplaça le salon de la reine Charlotte. (それはシャーロット王妃の客間に取って代わった)

つまり、かつてシャーロット王妃の客間だった部屋が緑の客間になった。ちなみに、「シャーロット王妃が取り換えた」に当たる関係節は"que la reine Charlotte remplaça"。

別な個所ではもっと妥当な訳なのに

少し前でも、シャーロット王妃と緑の客間について、同じことが書かれている。

『バッキンガム』P.49:
シャーロット王妃のサロンから改名した緑の客間
Meyer-Stabley原本:
le salon Vert (20 mètres de haut) qui a remplacé le salon de la reine Charlotte,

「高さ20メートル」がないが、「サロンに取って代わった」を「サロンから改名した」に言い換えているのは、上の例よりはるかにまとも。もっとも、シャーロット王妃はバッキンガム・ハウスが王室のものになった当初の住人であり(新倉本P.25-26にも書いてある)、バッキンガム・ハウスはその後で長期間かけてバッキンガム宮殿に改装されるので、王妃の客間と緑の客間の違いは名前だけではないだろうが。

交替したのは一部屋

"tout comme ~"は「~とまったく同じように」。緑の客間と同じと言われているのは、commeの後にある"le salon de la reine Charlotte"一室のみ。

toutには「すべての」という意味もあるので、新倉真由美はtoutがその意味で部屋にかかると思ったらしい。しかし「すべての部屋と同様に」に当たるフランス語は"comme toutes les salons"。

緑の客間と中庭の位置関係

"il occupe"から文末までは、英語でいう第三文型(主語 + 述語 + 目的語)に当たる。

主語
il(それ)

ilとは"le salon Vert"のこと。

述語
occupe(~を占める)

動詞occuperの直説法現在形。主語が三人称単数であり、occupeは三人称単数の活用形なので、この文の述語だと分かる。

目的語
le centre de la face est de la cour d'honneur (中庭の東の面の中心)

estは英語のisに相当する述語としてなじみ深い単語。しかしこのestの前にはすでに述語occupeが現れているので、estは述語になり得ない。だから形容詞est(東の)として前の名詞face(面)を修飾していると分かる。

訳文に「東」がないので、あるいは新倉真由美はestを述語と勘違いしたのかも知れない。それだと文の解析が行き詰まるので、centre(中心)と"cour d'honneur"(中庭)を適当に組み合わせ、他の単語を創作で補ったのだろうか。実際に中庭は宮殿に四方を囲まれているので、当てずっぽうとしては悪くない。しかし、この程度の短い原文で当てずっぽうをするのにはびっくりする。

消されたベルギー・スイート

『バッキンガム』P.45:
最も重要なレセプションルームは一八世紀の間と呼ばれており、薄い化粧張りを施し繊細なメカニズムを駆使した四面の驚くべき天文時計が置かれている。また金色に輝く装飾品やクリスタルのシャンデリアや上品な趣味の肖像画や絵画などもある。
Meyer-Stabley原本:
La principale salle de réception de la suite belge est la salle dite du XVIIIe siècle qui possède une étonnante horloge astronomique à quatre faces, au placage d'écailles et au savant mécanisme. Le reste se compose de quatre pièces où dorures, lustres de cristal, portraits et tableaux témoignent d'un goût raffiné.
Telperion訳:
ベルギー・スイートの主要なレセプション・ルームは18世紀の間と呼ばれ、うろこ状の化粧板べっ甲張りと精巧な機構を備えた四面の驚くべき天文時計がある。残りは4部屋から成り、金箔、クリスタルのシャンデリア、肖像画、そして絵画が洗練された趣味の証となっている。

国家元首の宿泊場所であるベルギー・スイート(原文では"la suite belge"、英名は"the Belgian Suite")の説明。原文ではベルギー・スイートの名は引用文の少し前に出るが、新倉真由美はスイートの一室であるカーナヴォンの間を「スイートルーム」、さらには「国家の長が訪問した際のゲストルーム」だと説明し、ベルギー・スイートの名を出さない。

部屋の説明

ここで説明されるのは5部屋。

  • 「ベルギー・スイートの主要なレセプション・ルーム」(La principale salle de réception de la suite belge)である18世紀の間
  • 「残りは4部屋から構成される」(Le reste se compose de quatre pièces)という形で触れられる4部屋

ところが新倉真由美は、18世紀の間の説明にある"de la suite belge"を無視し、4部屋への言及も消した。新倉訳だけを読むと、すべて18世紀の間の説明としか読めないし、18世紀の間がスイートの一部屋だということすら分からない。

見取り図を無視した本文

カーナーヴォンの間の記事で書いたように、本にあるバッキンガム宮殿1階の見取り図にはベルギー・スイートが載っている。新倉真由美は「ベルギーの続き部屋」と訳しているが、原文は当然"la suite belge"だったはず。そして本文に"la suite belge"という言葉が現れれば、見取り図にある部屋だと思って当然。でも新倉真由美にとって、本文の"la suite belge"は無意味な言葉だったらしい。

残り4部屋の描写

oùから文末までの部分は、oùの直前にある"quatre pièces"(4部屋)を修飾する関係節。関係副詞oùの後にある説明文は、いたって単純な構成。

  • 主語は"dorures, lustres de cristal, portraits et tableaux"(金箔、クリスタルのシャンデリア、肖像画、および絵画)
  • 述部は"témoignent d'un goût raffiné"(洗練された趣味を保証する)

洗練された趣味なのは絵だけではない。

天文時計の描写

ベルギー・スイートの問題を放置できないのでここも訳さざるを得ないとはいえ、中の"placage d'écailles"という表現が難しく、新倉真由美訳をどうこう言える立場にない。確証が持てなくて心残りだが、とにかく調べたことを書いておく。

単語の意味

ここで採用できそうな意味を『プログレッシブ仏和辞典 第2版』で探してみた。

placage
(壁や家具の)化粧張り、化粧板。
écaille
(魚などの)うろこ、(ペンキ、壁などの、うろこのようにはがれる)剥片、べっ甲。

どちらの単語もラルース仏語辞典にはたくさんの意味が載っていたが、私の語学力では追い切れなかった。私の印象としては、placageは「別な材料の上に張られることもよくある薄い板」、écailleは「はがれやすい小さな平たいもの」という感じ。

時計の写真との照合

天文時計の写真を見たほうが分かりやすそうなので、英国王室コレクションのサイトで探してみた。写真で確認できる四面の天文時計はこれ。

http://www.royalcollection.org.uk/collection/30432/astronomical-clock

リンク先の画像をクリックすると、右側に拡大画像が表示される。それを見ると、2つの時計面が接する部分にある柱にうろこ模様がある。"placage d'écailles"とは、この装飾かも知れない。

ただし、上部と下部にある銀の装飾のほうが、柱の模様より目立つ。単語の意味から考えて、上部の装飾を指すことはなさそうだが、下部の装飾を指すのかもという疑念は消えない。

更新履歴

2014/5/31
  • ご指摘をいただき、「うろこ状の化粧板」を「べっ甲張り」に修正。経緯についてはコメント欄を参照のこと
  • 引用文の前でも新倉訳でベルギー・スイートの語句が消されているのを強調

カーナーヴォンの間はベルギー・スイートの一部

『バッキンガム』P.45:
隣接しているカーナヴォンの間は、ベルギー風の大理石の広間に繋がるスイートルームで、ヴィクトリア女王とベルギーの王の叔父にあたるレオポルド一世の時代から、国家の長が訪問した際のゲストルームとして使われている。
Meyer-Stabley原本:
Juste à côté, la salle Carnarvon (du nom du gentilhomme qui conseilla l'achat de Buckingham House au roi George III) conduit de la salle des Marbres à la suite belge où résident les chefs d'État en visite depuis l'époque de Léopold Ier, oncle de la reine Victoria et roi des Berges.
Telperion訳:
すぐ隣りでは、カーナーヴォンの間(国王ジョージ3世にバッキンガム・ハウスの購入を勧めた貴族の名を取る)を通り、大理石の間からベルギー・スイートに至る。ベルギー・スイートには、ヴィクトリア女王の叔父にしてベルギー国王だったレオポルド1世の時代から、訪問中の国家元首が滞在する。

宮殿1階にある1844の間(原文は"la salle 1844"、新倉真由美訳は「一八四四の客間」)を説明した後。

仏文解釈

この文から分かりやすさのためにいくつかの補足説明を省くと、根幹の文は"la salle Carnarvon conduit de la salle des Marbres à la suite belge"(カーナヴォンの間は大理石の間からベルギー・スイートまで通じる)となる。

  • 文の述部で使われている"conduire à ~"は「~に通じる、~に至る」。
  • "de la salle des Marbres"は「大理石の間から」。"de A à B"(AからBまで)はありふれた表現なので、"de la salle des Marbres"が" à la suite belge"の前に割り込んでも自然に見える。

本文と見取り図の整合性

この本にはバッキンガム宮殿の大まかな見取り図が載っている。訳本P.37にある1階の図を見ると、次のようになっている。

  1. 「1844の客間」は「弓形の間」と「ベルギーの続き部屋」に挟まれている。「弓形の間」は引用部分の前で説明済みなので、この段落で説明するのは「ベルギーの続き部屋」のはず。
  2. 「大理石の広間」は廊下のような形をしており、「1844の客間」や「ベルギーの続き部屋」など、多くの部屋に接している。
  3. カーナーヴォンの間の名前は載っていない。

私が「カーナーヴォンの間は大理石の間からベルギー・スイートまで通じる」を読んで想像するのは、大理石の間とベルギー・スイートをカーナーヴォンの間がつないでいるというもの。しかし見取り図では、大理石の間とベルギー・スイートは直接つながっている。どういうことだろうか。

ここで、スイートとは連なった複数の部屋を指すということを思い出してほしい。見取り図でも「ベルギーの続き部屋」は、内部で行き来できる複数の部屋として図示してある。大理石の間からベルギー・スイートに入るとき、最初に入る部屋がカーナーヴォンの間なら、「大理石の間からベルギー・スイートまで通じる」という表現に合う。

推測を信頼してよさそうな材料

google検索

何といっても、今はgoogle検索が非常に強力な時代。たとえば、これはスキャンされた新聞らしいが、"Britain Prepares Lavish Reception for King Faisal"という題の記事に、カーナーヴォンの間がベルギー・スイートに含まれる部屋だという記載がある。

Faisal will stay that night in Buckingham Palace in the famous Belgian suite, the most magnificent guest suite in Britain.
Its seven great rooms overlooking the palace gardens and lake are used only for the accommodation of heads of state. (中略)
The small dining room in the suite is called the Carnarvon Room and (後略)

ファイサル国王はその夜バッキンガム宮殿で、英国で最も壮麗なゲスト・スイートである有名なベルギー・スイートに宿泊する。
その7つの広大な部屋は宮殿の庭園と湖を臨み、国家元首の宿泊にのみ使用される。
スイートにある小さなダイニング・ルームはカーナーヴォンの間と呼ばれ、

原文の記述

原文では、引用した文に続いて"la suite belge"のいろいろな部屋について説明している。同じ段落でベルギー・スイートの部屋をあれこれ説明しているのだから、カーナーヴォンの間もそうではないかと想像することはできる。

ただし、新倉真由美の文を読んでも、ベルギー・スイートの部屋の説明だとはまったく思えない。それについては記事「消されたベルギー・スイート」で書く。

レオポルド1世の地位

où以降文末までは、"la suite belge"を修飾する関係節。その中に名が出るレオポルド1世は、"oncle de la reine Victoria et roi des Berges"(ヴィクトリア女王の叔父、そしてベルギーの王)。「ヴィクトリア女王とベルギー王の叔父」でないのは簡単に分かるはず。

  1. ヴィクトリア女王は何冊もの書籍の題材になっているのだから、そのどれかを読めばレオポルド1世の説明はあるだろう。英語wikipediaにはレオポルド1世の項目まである。
  2. Meyer-Stableyは英国の王族について説明しながら、外国の王族にも何度も触れている。ここで「ヴィクトリア女王の叔父レオポルド1世の甥」、つまりヴィクトリアの従兄弟に当たるかもしれない国王を名前で呼ばないのは不自然過ぎる。

このスイートに「ベルギー」が付くのは、ベルギー国王たるレオポルド1世の宿泊場所だったからだろう。

何人もいる園芸好きの王族

『バッキンガム』P.53:
ロイヤルファミリーはウィンザー公になったエドワード八世を密かに庭師のように思っていた。
Meyer-Stabley原本:
La famille royale passe pour jardinière dans l'âme, à l'instar d'Édouard VIII, devenu duc de Windsor :
Telperion訳:
ウィンザー公になったエドワード8世にならい、王家の人びとは心底からの園芸家だと思われている。

原文には3つのイディオムがあるが、新倉真由美訳ではその訳語すべてがおかしい。

1. passer pour ~

意味は「~と思われる、~で通用する」。このイディオムはこの文の述語であり、主語は"La famille royale"。これは、王家が誰かを園芸家だと思うのではなく、王家が他の人びとに園芸家だと思われるという意味。実際、Meyer-Stableyはこの後、園芸好きの王族として、エリザベス皇太后とチャールズ皇太子も挙げている。

2. dans l'âme

意味は「心から」。直前のjardinièreを修飾しており、王族が園芸に打ち込んでいることを表している。

3. à l'instar de ~

意味は「~の流儀で、~にならって」。Meyer-Stableyが園芸好きの王族として挙げた3人のうち、バッキンガム宮殿でその趣味を最初に発揮したのがエドワード8世。エリザベス皇太后が王妃になったのはエドワード8世の退位後だし、チャールズ皇太子が最も後に生まれたのは言うまでもない。だからMeyer-Stableyは「エドワード8世にならって」いう表現で、エドワード8世を先駆者のように述べたのだろう。

原文は"dans l'âme"までで完結した文になっている。"à l'instar d'Édouard VIII"以降は補足説明であり、原文に必須な語句ではない。しかし新倉真由美は、補足説明の中にあるエドワード8世の名前を、文に不可欠な要素に書き換えている。

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プロフィール

Author:Telperion
バレエへの関心が芽生えたのは2011年1月。その翌月に読んだ『ヌレエフ 20世紀バレエの神髄 光と影』は、そんな新参の私から見ても、間違いや意味不明な記述が多すぎました。その原因のほとんどが翻訳のひどさだと気づいたことからブログ開設を思い立ち、今は同じ訳者による邦訳本3冊を取り上げています。詳しくはこのブログでしたいこと 第3版をご覧ください。
フランス語の学習を始めたのは『ヌレエフ』に出会う少し前。まだまだ知識は浅く、至らぬところもあるでしょう。お気づきのことはぜひ知らせてください。リンクはご自由に。

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